2011.4.2

2011年4月2日

今回被災された方や地域のための補償の話になるが、
試算によると被害額は公共のものなどで16兆〜25兆円になると言われてます。
ならば、なぜすぐに25兆円のお金を刷るなり振り込むなりしないのだろうか?
もともとあったものが、地震と津波によって取り去られたのだから、
その被害にあったものは、経済活動で失敗した負債ではないのだから、
すぐにお金の対価として元に戻せば良いのではないか。
よくその財源のために増税だの国債だの言うが、
それはまったく違う話である。
そして被災者にはお見舞金等の話ではなくて、
家を流された人には、その家と同じだけのお金を、
その刷ったお金で渡してあげれば良いだろう。
土地や工場や店舗を失ってしまった人にも同様である。
この際、記憶に頼らなければならないところが多いかもしれないが、
それは世の中に対しては些細なことである。
そしてこのような事を話すと、インフレになるのでは?
とアホな事を言う人もいると思うが、それは考え違いなことです。
例えば不況で不景気なところに単純にお金を入れると
それはインフレになりうるでしょう。
説明すると、100万円入る箱があるとしましょう、
この箱の中のお金は使わないでいるから、だんだんぺったんこになって、
箱の底に溜まっていきます。
中には箱の内壁に張り付いてしまっているものもあります。
不景気の状態です。
だから箱を満たす為に20万円入れましょう。
すると箱はいっぱいになりますが、
100万円の箱の中に120万円入ったことになり、
インフレになります。
ところが今回の地震津波は、
100万円の箱の中から20万円を津波が持ち去ってしまったのです。
だから持ち去られた20万円を箱の中に入れても、
元の100万円にしかならないのだから、
インフレなんかにはならないのです。
被災された方は経済活動の個人能力までもが津波に持ち去られた訳ではないのです。
その人に適したステージがあればすぐにでもそこに戻る事ができるのです。
農業の技術のある人は、土地と材料と機材があれば
相応した時期の後に、また美味しい農作物を作れます。
みんなそれぞれの出来ることをできる場所やできる環境を整えれば、
すぐに出来るのです。

経済活動で失敗した訳ではないのです。

復興ではなくて再建のために
周りの理解と協力が必要なのだと思います。
地震と津波と原発事故のせいで、
使える土地や海洋には制限が出来ると思います。
だから、20〜30年くらいはその土地や海洋からは
離れて再建に努力することが望ましいと思います。
コミュニティの事もあると思うので、
被災したある県のある村の住民はなるべく一緒に、
被災してないある県のある村に移住して、
そこでいままで培われた技術技能を使って
すぐに経済活動にもどってもらいたいです。
助け合うのではなくて、もともと出来ていた人達なのですから、
場所の提供を協力することが大切なのです。
すぐに試算を個人単位までまとめて、
刷るなり振り込むなりして欲しいです。

ただどうにもこうにもならない、
失われてしまった家族や親戚や友だちや
愛着や思い出のすべては取り戻せませんが、
早く少しでも元気になればと思い祈ってます。