Archive for 2011.5.6

思考するツィート

2011年5月6日

F1ドライバーやスポーツアスリートの
一言に感動したり、
美味いラーメン屋で、話しながら空いた食器を
かたずける店主の手際に感動したり、
タクシーを降りる時に、気を付けていってらっ
しゃい と運転士さんに言われて、
少しほっこりしたり と、何気なく語るその人
達の言葉にほっとすることがあります。

震災の後に、やっとツィッターをするようにな
りました。
携帯電話よりつながるから良いよと言われたか
らですが、携帯電話がつながらないのではなく
発信規制をしてるだけで、電波障害でつながら
ないのではありませんから、お間違いなく。
消防や救急、警察への電話はつながりますから
勘違いしないようにしたいです。
それなのに、公共機関もツィッターによる連絡
を充実させようと動いている事に、疑問を感じ
ています。システムダウンすればやはり終わり
ですから。

もともと、ツィッターはつぶやきぐらいに、
近くの人にたいしてのポイントキャストだった
のが、その周りへのナローキャストになり、
またもっと広範囲で不特定多数に向けての、
ブロードキャストになってしまっているのだな
と使ってみて思いました。
僕の場合はフォロアーの数からすれば、ポイン
トキャストの域ですが、リツィートされたら、
ナローやブロードになりうる状態はいつでもあ
ります。

色々な人達のツィートを見ていると、素晴らし
い言葉や、ほっこりが沢山あります。それはそ
れで素晴らしいです。
しかし、ブロードキャストになりうるツールだ
と認識しないで、ツイートしているものも同じ
く見かけます。
ブロードキャスト化されるという事は、テレビ
やラジオ、新聞や雑誌に限りなく近い発信力が
あるという事です。
にもかかわらず、

一個人の発言や思考のため
校正や検証をされない情報

が流れる危険があるということです。

ましてや、特殊な職業や技術の人のツィートだ
とすると、それをフォローしている人は、その
言葉に信憑性を抱くでしょう。そしてその情報
を信じる事でしょう。
しかし例えばタクシーの運転士さんがクルマの
エンジンに詳しいかというと、まったく知らな
い人も沢山います。でも道には詳しいはずです。
知っていてほしい人が実は素人以下の知識の場
合もあるのです。

その発信力の即時性の怖さも知るべきです。

そしてツィッターは文字として残るという事で
す。しかも長くても140文字で完結させなけれ
ばならない難しさもあるのです。
テレビやラジオの放たれて送られる情報とは少
し違うのです。残るしリツィートされると断片
の人格で駆け巡るのです。

冒頭にアスリート、ラーメン屋、運転士との事
を話しましたが、目の前にいてどんな人格と、
どんな状況下で語られたツブヤキに似た言葉で
あるかを受け手側が認識して、はじめてほっと
するのだと思います。

つぶやき以上の事をツィートする時は、
良く思考して語りたいものです。

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