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今更ですがデータの初期バックアップについて

2011年8月31日

今更ですがデジタルデータの保存についてです。
とは言うものの、僕の場合は写真データになるので、
それをふまえてのお話です。

まず、撮影しますよね。
で、バックアップと行きたいところですが、
現場でのバックアップは基本的にはしません。
カメラの中に収納されている、SDやCFカード
は、そのままカメラに入れたまま持ち帰ります。
撮影されているかはカメラのモニターで確認しているので
それ以上の事は現場ではしません。
カメラバッグにカメラごとしまう時に、電源のOFFを
必ず確認します。
なぜ現場でバックアップしないかというと、人為的なミスが
一番危ないからです。もちろん撮影中に気に入らないからと
1コマだけ消去するような事もしません。撮ったものは全て
持ち帰るのです。

事務所に戻って初めてバックアップ開始です。
まず、PCにカードリーダーを使って読み込みです。
その時はシステムの入っているHDDにはコピーしません。
ようするにデスクトップにはコピーしません。
最初に内装SSDのHDDにコピーです。
それからSSDにコピーされた写真のファイルを確認して、
あきらかにストロボが飛んでない様な
真っ黒なデータなどがあったら
それを削除してから、保存用のHDDにコピーです。
保存用は書き込み専用で、ここから読み出す事は滅多に
ありません。
つぎに、SSDから作業用のHDDにコピーです。
作業用は書き込まれた後に読み出しに使います。
そしてその後に、作業用のクローン的なバックアップHDDに
作業用から読み出してバックアップHDDにコピーです。
それから、SSDからDVDレコーダーを使って、DVDにデータを
コピーします。その焼き上がったDVDに撮影日時などを
プリントしてDVDホルダーに整理します。
DVDの作製が終わってからはじめてデータの処理をはじめます。

この一連の作業で大切なのは、なるべく人の手を使わない事。
ジャックやコード類の抜き差しを極力しないこと。
SSDの様なフラッシュメモリーを最初に使う事。
イレギュラーな極端なデータ(黒つぶれや白とびの重過ぎたり軽過ぎる)は
書き込み時に回転型のHDDに負荷がかかるらしいので、
取り除いてからコピーする。
独立したメディア(この場合はDVD)にもバックアップすること。
そして、ほかのソフトやアプリケーションを起動しないこと。

内装のSSDは128GBのものを使ってます。
デスクトップはシステムのハードディスクの領域なので
この内装のSSD HDDをデスクトップ代わりに使ってます。
システムの入っているHDDにデータを入れるのは、とても
危険な事なんですよ。とくに写真データの様な大きなデータは。

そして、外付けHDDをハンバーガーのように重ねて使っている人
が多いようですが、たぶん一番上の最近買って来て、最上段に
乗せたHDDが調子悪くなってませんか?
これは、回転型HDDの熱が上へ上へと上がって行き
結局一番上のHDDがかなりの高温にさらされるからです。
ファンが付いているから平気なんて考えてはいけません。
なので、本棚の百科事典の様に、横に並べて使ってください。

とこの段階で、
SDカード SSD 保存用HDD 作業用HDD 
バックアップ(作業用クローン的)HDDそしてDVD 
元データのSDカードを除いて5重のバックアップになります。

そしてRAW現像やTIFF保存などのその後の作業が終わったら、
一番最初のSSD上のデータはすべて削除して、まっさらにして
おきます。このSSDの使用頻度が一番高くなるので、壊れるの
は覚悟である程度の期間が過ぎたら買い替える様にしています。

それから時々バックアップ用のHDDを安く売っていたからといって
まとめ買いをする人が居ますが、なるべく製造時期をずらして
違ったロットの物を買う様にしましょうね。

ちなみに海外ロケの時は、ノート型PC(MacBookAir11SSD)なので、
外付けハードディスクもモバイルSSDにして
それを2つ使ってバックアップします。
またネット環境が良いところをみつけたら、
お気に入りのカットをRAWのままクラウドサーバーに
アップロードしておきます。
帰りにモバイルSSDのうちの1つを、滞在していた
ホテルなどを出る時にクライアントの人や
編集者の人に預けて移動します。
なるべくそれぞれを物理的に離れた所に保管するのも
バックアップの基本ですね。
海外ロケなど移動の多い時は特に回転型HDDやDVDへの
コピーなどの振動に弱いメディアは使わない事にしてます。

まあ、アナログフィルム時代に比べれば、気楽なものです。

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