夢の鉄腕アトムの夢

2011年9月8日

鉄腕アトムの世界で、その後に一般的に
現実になってないのは
空飛ぶクルマと太陽電池です。
なぜ太陽電池は一般的にならなかったのでしょか?
簡単な話です。儲からないのです。

石油や石炭は誰かが作った訳でもないのに、
それらが埋蔵している土地を持っている人が、
儲ける事が出来ます。
そして値段のついたそれらを取り扱う仲買人も
儲ける事が出来ます。
その売買の利権を使って儲ける事も出来ます。
儲ける人、儲ける利権を持つ人、
それらの人達に後押しされる政治家など
儲ける事が出来るのです。

産業革命は蒸気機関による工業化の革命でした。
それまでエネルギーとして家畜や人力が
使われていました。
帆を張って進む船も風が無くなると進めません。
その時にオールを使って漕ぐためのエネルギー
それが奴隷達でした。
奴隷の輸出入が盛んに行われていたのは
産業革命以前の事です。
蒸気機関は単純な作業をさせる機械の為に
熱を使ってお湯を沸かしてピストンを動かして
それをクランクで回転運動にして
織物機械を動かして紡績工場を発展させました。
もっとコントロールしやすいエネルギーとして
タービンを回して発電し交流電源にして
その電気によるモーターなどの利用がその後一般化
します。
馬車から汽車そして電車。
そして現在の電力による生活になるのです。

実は地球上の生命体はエネルギーのほとんどを
地球外から補給していることを我々は忘れています。
植物の光合成によって生態系の基礎は営まれています。
とすれば、太陽が全てのエネルギーの元と言っても
良いでしょう。
石油や石炭も元々は太陽で育った生物や植物の
成りの果てです。
風も太陽で温められた地表や海面の温度差から
始まるのです。
波も太陽と月と地球の引力のバランスから始まります。

なにより太陽は天然の原子核融合炉です。
地上にわざわざ造る必要はなかったのではないでしょうか?

エネルギー取得のための利権や金儲けを考える時代は
もう終わりにしたいですね。

鉄腕アトムだけが原子力で動く唯一の夢であってほしいものです。